在籍者/卒業者の声
Admission

  • 私は小学校教諭として様々な発達特性をもつお子さん達と関わってきました。
    それぞれの特性に合わせた支援を試みてきましたが、それは限られた知識と経験則に基づく試行錯誤の繰り返しでした。「個々の発達特性についてもっと正しく知りたい、その子に合った支援の仕方を知りたい」と、この研究科を志しました。
    講義では各分野の第一人者である先生方から貴重な学びを得ることができました。学部生の頃との大きな違いは、講義で扱われる内容が机上の知識に留まらず、社会人としての経験と結びつけて理解できることでした。
    また、演習では、実際に親子の支援にかかわるものから、脳の活動をとらえる脳画像解析、現象を数値的に解析する疫学統計学、発達特性を遺伝子レベルまで遡る分子生物学など、専門的かつ広汎な内容を実践的に学ぶことができ、大きな充実感がありました。

  • 私は小児科医として子どものこころや発達に関する診療に携わってきましたが、脳画像研究に魅力を感じ、入学しました。
    連合大学院は医師だけでなく、臨床心理士、学校の教師、看護師など、様々な職種の方が所属しています。そのため、多様な観点から議論がなされ、研究のアイディアを出し合い、協働で研究を行っていくことになりますが、このプロセスそのものが非常に刺激的で、私にとって貴重な経験となりました。
    連合大学院に入学したことで、視野が大きく広がり、新たな可能性を見出すことができたと思います。このような機会を与えていただいた皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。

  • 私は自閉スペトラム障害の評価方法に興味・関心をもち、神経科学的観点から知識を深めたいと思い入学しました。入学してから、脳画像研究から医学・心理学研究まで様々な分野の授業を受け、沢山のことを学びました。特に2年生から受けられる演習はfMRIの撮影と解析、マウスの行動パタンの観察など動物の研究から人間を対象にする研究まで学ぶことができ、大変充実なカリキュラムでした。卒業した今も連合大学院で学んだことを活用し、fMRIを用いた自閉スペトラム障害の評価方法の研究を行っております。今考えると連合大学院の授業や演習を受け、議論を交わすことから私が目指したい研究がさらに鮮明になった時間であった思います。
    連合小児発達研究科では、発達障害や日常生活に様々な困難を示す子どもについて勉強・研究したい人に対して最高の環境を提供して下さるどころであると思います。今後も多くの方が子どものこころの問題を解決するため、連合小児発達研究科の門をたたくことを願っております。

  • 「仕事を続けながらの大学院進学」
    科学的な知見が日々新しくなる中、関連分野において第一線でご活躍されている諸先生方に学べることは、言語聴覚士として適切な支援活動を続けていくための自己スキルアップに繋がると感じたことが進学の理由です。
    論文執筆にはかなり時間を要しましたが、ある先生が「論文執筆も“行動”だから1日1行でもとにかく書くこと」と励ましてくださったことが力になりました。また理解ある職場であったこと、講義で学ぶことが仕事内容と多く関連していたこと、何よりも諸先生方が温かく見守りご指導くださったことや家族の支えがあってこそ、修了までたどり着けたと思っています。

  • 私は、スクールカウンセラーとして、発達障害がある子どもへの支援について助言を求められることがしばしばありました。そんな時は、市販の本を参考に、アドバイスをしていました。しかし、そのようなアドバイスの根拠について理解が不十分なまま伝えるのは無責任に思い、心理学の知識だけでなく、もっと広い知識を身につける必要があると考えていました。そんな時、連合小児発達学研究科という学際的な研究科ができるという新聞記事を読み、迷わず出願することを決めました。研究科では、医学や教育学、心理学などの多岐に渡る重要な基礎知識から脳科学の最新の知見まで接することができました。全てを消化するには時間的には十分ではなかったかもしれませんが、確実にステップアップすることができたと思います。

  • インターネット、新聞、TVなどで発達障害はじめ、子どものこころに関する報道を目にします。
    本研究科に興味を持って子どものこころのケアに取り組もうと思っているかたは問題意識を持ち、何かを解決したい気持ちから門をたたかれることと思います。授業や演習を通しては指導を仰ぐ教員はもちろんのこと、研究科に所属している学生を含めた多分野のエキスパートどの連携・意見交換はその問題解決へ大きな示唆を与えてくれるものです。
    一般的に社会人大学院生はまだまだ稀有な存在で、所属先との十分な協議が不可欠です。在学中仕事は山積みですが、取り組むことが自身にとっても所属先にとっても大きな投資になることは間違いありません。

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