研究成果

大規模調査により、「いじめ」被害の割合が明らかに~「日本いじめ尺度」による国内初の調査~

2019-06-18

公益社団法人子どもの発達科学研究所(片山泰一理事長)の大須賀優子研究員・和久田学主席研究員らの研究グループは、浜松医科大学子どものこころの発達研究センター(武井教使センター長)らと共同して、我が国における「いじめ」の実態を、正確に、かつ他国と比較可能な形で測定する計測法(日本いじめ尺度)をあらたに開発しました。ついで、中部地方の自治体の小学4年生から中学3年生2334名を対象に、日本いじめ尺度を用いた調査を行いました。その結果、調査対象児童生徒の35.8%が、過去2,3か月の間に何らかの「いじめ」被害を受けていたことを明らかにしました。成果は日本精神神経学会の英文雑誌「Psychiatry and Clinical Neurosciences」に公表されました。

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Osuka Y, Nishimura T, Wakuta M, Takei N, Tsuchiya KJ*. Reliability and validity of the Japan Ijime Scale and estimated prevalence of bullying among 4th through 9th graders: a large-scale school-based survey. Psychiatry & Clinical Neuroscience 73(9):551-559, 2019