沿革
萌芽期 ― 連携の始まり
2006年
大阪大学大学院医学系研究科と浜松医科大学が,文部科学省連携融合事業「子どものこころの発達研究センター」を共同でスタート。子どものこころの研究における文理融合の原点となる。
2007年
浜松医科大学にて,子どものこころと発達を長期的に追う大規模疫学研究の礎が築かれる。金沢大学でも子どものこころの発達研究センターが学内措置にて設立される。
2008年
金沢大学が連携融合事業に参画。同大学附属病院に「子どものこころの診療科」が開設され,3大学体制の基盤が整う。
創設期 ― 研究科の誕生と拡充
2009年
大阪大学・金沢大学・浜松医科大学 連合小児発達学研究科(博士後期課程)を設立。初代研究科長に遠山正彌が就任。医学・心理学・教育学を横断する,国内初の学際的児童発達大学院として出発する。
2010年
研究科機関誌「子どものこころと脳の発達」が創刊し,研究成果の社会発信が本格化する。
2011年
千葉大学・福井大学が子どものこころの発達研究センター事業に参加。東日本大震災では被災地への緊急スクールカウンセラー支援活動を展開する。
2012年
千葉大学・福井大学が研究科に加わり,5大学体制による連合小児発達学研究科へと改組。第2代研究科長に片山泰一が就任。認知行動科学(千葉)・形成発達科学(福井)の両講座が新設され,研究領域が大きく広がる。
発展期 ― 社会連携と国際展開
2013年
JST革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)に大阪拠点が採択,金沢大学がサテライトに。視線追跡技術「かおてれび」の社会実装が浜松・大阪で始まる。
2014年
弘前大学・鳥取大学の子どものこころの発達研究センターがセンター連携融合事業に参加し,全国的なネットワークが拡大。
2015年
文部科学省委託事業「子どもみんなプロジェクト」が始動。
2016年
第3代研究科長に谷池雅子が就任。大阪校にて育児支援アプリ「ねんねナビ®」が商標登録され,研究成果のデジタル実装が具体化する。
2019年
文部科学省の共同利用・共同研究拠点の充実構想に採択。開設10周年を迎え,国内外における研究・教育の拠点として確固たる基盤を築く。浜松コホート研究が国際比較研究の中核として広く認知される。
拡充期 ― 前期課程の設置と新たな門出
2023年
大阪大学を中心に「OUエコ」事業を開始。これまでの研究成果を日本からアジアに展開するための国際共同研究の枠組みが広がる。
2024年
博士前期課程(修士課程,定員15名)を新設。学部卒業後の学生も受け入れる「一貫コース」が加わり,より多様なキャリア志向の人材育成が可能となる。博士後期課程の「修士・社会人コース」とあわせ,社会のあらゆる経験層に開かれた研究科として新たな章を刻む。
子どものこころの科学は,今もなお発展途上の学問領域です。本研究科は,設立以来培ってきた5大学の知と連帯を礎に,これからも子どもたちの未来のために問い続けます。
