福井大学
子どものこころの発達研究センター
研究概要
福井大学・子どものこころの発達研究センターは、
- 機能発達研究部門:発達障がい・神経科学の基礎・トランスレーショナル研究に従事。知能やこころの育ちの破綻と疾患を分子・細胞レベルで解明する
- 情動認知発達研究部門:発達障がい者の脳画像,バイオマーカー探求の臨床研究を推進。子どものこころや知能の育ちの障がいを画像化・研究する
- 発達支援研究部門:子どもの発達を支援するエビデンスを発信し,その成果を教育現場や子育て支援の現場に還元する
- 児童青年期こころの専門医育成部門:小児期・児童青年期のこころの専門医およびコメディカル等の育成・確保のための研修体制の構築と福井県内の精神医療の推進を目的とする
4部門から構成されており、これまでの活動を基盤に福井大学の特徴を生かしつつ、研究を通じて、子どものこころの諸問題に取り組んでいます。
研究事業とその取り組み
脳機能発達研究部門
- 神経回路形成発達の解明:マウスを用いての嗅神経軸索の発達についての研究など
- 自閉症児の早期診断マーカーおよび病態研究:脂質代謝やセロトニン関連分子に注目した基礎/臨床的研究など
- 学童の自尊心向上に資する教育技法の研究:小中学校で利用可能な、自己肯定感を育成する教育プログラムの開発を行っている
情動認知発達研究部門
- 発達障害の脳機能障害/生物学的マーカーの研究:fMRIや視線計測を用いた検討など
- 自閉スペクトラム症のオキシトシンによる治療的アプローチ:継続投与での臨床症状改善の評価など
発達支援研究部門
- 子どもの発達に関する追跡調査:永平寺町で出生した子どもと養育者を対象にした追跡調査など
- 愛着障害や発達障害の神経基盤の評価システム開発:fMRI等を用いた愛着障害や発達障害の神経基盤の解明など
- 他職種が連携しての支援システムの構築:当事者、家族、医療、福祉、教育、行政などの効果的な連携についてなど
- 発達障害の診療医師養成プログラムの開発と実践:小児科やかかりつけ医等を対象にした基礎的知識の講習など
児童青年期こころの専門医育成部門
- 小児期/児童青年期のこころの専門医およびコメディカル等の育成:研修プログラム並びに体制整備等の構築を行う
- 福井県内の精神医療の推進:福祉と教育と医療の連携をしながら、県内の精神医療の充実を目指す
社会貢献活動
- 地域における講演会/公開講座/出張授業の開催(一般向け/支援者向け)
- 各種シンポジジウムの開催(専門家向け)
- 地元医師会/心理士会等での研修
- 発達障害児者支援センターと共同のメールマガジンの配信
- 発達障害当事者の会/保護者の会の運営
- 各種ケース会議等への出席
- 高校生のための継続的・体系的教育プログラムの実施