国内研究拠点

金沢大学
子どものこころの発達研究センター

研究概要

連合大学院「こころの相互認知科学講座」を担当し、相手(他者)を認識し、記憶し、それに基づく信頼によってヒトとヒトとの間に成り立つ関係性、いわゆる社会性認識の生物学的基盤の解明を目指している。

研究事業とその取り組み

基礎・橋渡し研究部門(研究センター)

社会性認識の基礎生物学的研究から診断試薬・薬物開発の前臨床試験までをカバーする。

  1. オキシトシンなどの神経内分泌物質を自閉スペクトラム症に治療応用する科学的根拠の解明
  2. 自閉スペクトラム症の新たな治療薬物の開発
  3. 自閉スペクトラム症の診断治療の指標となるバイオマーカー、遺伝子多型の等の確立
臨床・社会実装研究部門(研究センター)

世界に類のない、安全で子どもに優しい脳磁計(MEG)等の脳機能イメージング法を使って、自閉スペクトラム症の幼児の脳の働きを研究している。

  1. 小児用MEGによる先端的脳イメージング、MEG親子同時測定装置を用いた先進的な脳機能研究
  2. ウェアラブルセンサーを用いた、幼児の生活における生理学的指標の可視化
  3. 経頭蓋直流刺激によりワーキングメモリー等を活性化する臨床研究
文理融合・地域支援部門(研究センター)

子どものこころの発達や情動について、文部科学省委託事業 「子どもみんなプロジェクト」の参加施設の研究者および地域教育関係者との連携を蜜にし、教育現場に蓄積された実践的データを収集し、データベースを構築し、さらにその基礎にある仕組みを解明する。特に自閉スペクトラム症児の音場の使い方、語用論発達を研究している。

社会貢献活動

自閉症サイエンスカフェの開催

当事者、家族、市民、専門家が自由に集い、自由に雑談し、自閉スペクトラム症を相互に理解するための集まりを隔月で開催している。

市民公開型シンポジウムの開催

「金沢大学子どものこころサミット」など、専門家が市民に直接、研究成果を紹介するシンポジウムを開催している。

学校専用相談窓口の開設

石川県内小中学校の先生を対象とした相談窓口。石川県内の小中学校に通う、主に自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症などの発達障がいのある児童・生徒に関する相談に当センター所属の専門家が対応している。

書籍刊行

自閉スペクトラム症やこころの病気に広く知っていただくために、「自閉症という謎に迫る」(小学館新書)、「自閉症の倫理学」(勁草書房)、「こころの病気を学ぶ」(シナジー出版)などを出版してきた。

「世界自閉症啓発デー」~金沢城石川門ブルーライトアップ~共催

自閉症啓発の一環として、毎年4月2日に金沢城石川門を、自閉症のテーマカラーである青色にライトアップする。

お問合せ

金沢大学子どものこころの発達研究センター

〒920-8640 石川県金沢市宝町13-1
TEL/FAX :076-234-4213
Email:childdev@med.kanazawa-u.ac.jp
※ お問合せ等は、できるだけ電子メールでお願いいたします。


ホームページ :
http://www.kanazawa-u.ac.jp/(金沢大学)
http://rengou.w3.kanazawa-u.ac.jp/(連合小児発達学研究科金沢校)
http://kodomokokoro.w3.kanazawa-u.ac.jp/(金沢大学子どものこころの発達研究センター)

交通アクセス :
http://www.kanazawa-u.ac.jp/university/access/